目標を立てるとマンネリ化する!? 大切なのは”試す”こと! ディル・ドーテン「仕事は楽しいかね?」 【本・感想】
みなさん仕事は楽しいですか?
私は最近本屋にも行けていなかったり、ネットの本も在庫切れが出ていたりするので、昔買った本を読むキャンペーンをすることにしました。
本棚を漁ると、なぜか実家暮らしでバイトも程よくしかしていなかった学生時代に買って、買っただけで満足してしまい読まなかったデイル・ドーテンの「仕事は楽しいかね?」という本を発見しました。
当時何で買ったのか覚えていないのですが、就職や将来の社会人生活に不安でもあったんですかね…
今回は「仕事は楽しいかね?」を読んでみたので、こちらを紹介します。
こんな人におすすめ
・仕事が楽しくない人、楽しみたい人
・目標を立てて管理するのが好きだけど、行き詰ってきた人
・素晴らしいアイデアを思いつく方法が知りたい人
あらすじ
本のあらすじをざっくりご紹介します。
ある空港での一夜の運命的な出来事について書かれています。
主人公の35歳サラリーマンの男性は、出張の帰りに大雪の影響でオヘア空港のターミナルビルに一晩泊らなければいけなくなってしまいました。
空港内は飛行機に乗れず疲れ切った人々がたくさんいましたが、その中で子どもたちをカートにのせて遊んでいる老人がいました。
主人公がその笑い声にイライラしていると、老人が主人公の方に歩いてきて話しかけてきました。
老人からたわいもない話をされていて、主人公は適当にあしらいますが、ある言葉が主人公をギクリとさせます。
「仕事は楽しいかね?」
この言葉をきっかけに老人の一夜限りの授業が始まります。
途中で主人公が知ることになるのですが、この老人は「マックス・エルモア」という方で、大勢の実業家や政治家を友人に持つような大物でした。大企業のトップも彼に電話をしてアドバイスを求めるような方だったそうです。
試してみることに失敗はない
この本で特に強調されていると感じたのは「試す」という言葉です。
マックスに「成功のための最良の考え」について聞かれた主人公は、今まで読んだ自己啓発本などの知識をミックスして
「わかりきっていることを手間暇かけてやり直すことはないーーー他人の成功を範として自分の成功を生み出す」
と回答し、リーガルパッドに書き出します。
そのリーガルパッドにマックスは大きな×をつけて、もう一つの紙に
「試してみることに失敗はない」
と書いて主人公に渡すのです。
ここからいろいろなやり取りの中で主人公が学んでいくのですが、要約すると
・目標を立てると管理ができているような気になるが、それがマンネリにつながる
・長期目標を立てても、問題は解決するまで待ってくれない(日々変化するのに固定の目標を追うの?)
・試してうまくいかなくても学びがある、だから試すことに失敗はない
・素晴らしいアイデアはそこら中に転がっているが、それに気が付くためには好奇心旺盛にすべてを変え続けて、何をすべきか考え続ける必要がある(チャンスは誰にでもある)
こんな感じでした。
「明日とは今日と違う自分になる」を目標にして「試す」ことを続けることで、仕事に限らず様々なことが豊かになっていく、そんな風に私はとらえました。
シリーズ化もされています
ちなみにこの本はシリーズ化していて
「仕事は楽しいかね?」
「仕事は楽しいかね?2」
「仕事は楽しいかね?最終講義」
の3冊と漫画版があります。
本書はこのシリーズ第1弾に当たります。
(ハリーポッターと賢者の石ポジションですね。)
まとめ
本書は約180ページで字も小さくないのでさらっと読めます。しかし内容は深いと思います。
本書では繰り返し「試す」ことの重要性が語られています。
私も試し続けることに喜びを感じられるようになりたいなと思いました。
ちなみに個人的には
「今日の目標は明日のマンネリ」
という言葉が刺さりました。思い当たる点が多かったもので…
色々な自己啓発本を読んで頭でっかちになり気味の方にこそおすすめだと思います。