「MIL規格」って知ってますか??
MIL規格というものをご存じでしょうか?
その名の通り規格なのですが、最近様々な製品で「MIL-STD-○○」や「MIL SPEC」とかの表示を見ることが増えた気がします。
今回はMIL規格とは何なのか、どういうところに使われているのかをご紹介します。
MIL規格とは
MIL規格とは、正式名称「United States Military Standard」というものです。
名前のままでアメリカの軍事用の規格です。
もともとはアメリカ軍が調達する物資に関する規格として作られました。
セクションによってさまざまな基準があるのですが、軍事用ですので耐久性に重きを置いたものが多いです。
武器システムやPCなど様々なものが対象になっています。
日本で言うとJIS規格のようなものでしょうか。
正確にはJIS規格は日本産業規格なのでもともとの目的が若干違う気がしますが、セクションで内容が分かれている、様々な分野のものに適用されているところは似ていると思います。
主なセクション
MIL-STD-810:器材に対する環境耐性を決定するための試験方法
おそらく一番一般的に見かけます。
耐久性の内容はこのセクションになります。
MIL-STD-1474:小銃の音響測定の標準化
こういうのを見ると軍事用の規格なんだなと再認識しますよね。
MIL-STD-1815:Ada
Adaとはプログラミング言語の1つです。
業種によっては使っている人もいるかも。
MIL-STD-2196:光ファイバー通信に関して
軍事的にも関係あるため通信の規格もあります。
実はこんなところでも
耐久性を表す指標としてMIL-STD-810に対応しているという表示がある場合があります。
最近ではスマホケースにもMIL規格を満たしたものがたくさん出ています。
どんだけの勢いで落とすねんと思いますが…
あとはPCの耐久性ですね。これも持ち運びを考えるとありがたいです。
ちなみに耐久性だけの規格ではないので、コーヒーメーカーとかにも適用されています。
これはあくまでアメリカ軍が調達するものに対する規格なためです。
適応範囲がかなり広くて、全部を把握するのはかなり厳しいと思います。
まとめ
MIL規格の個人的な印象は最初にも書いた通り、JIS規格のアメリカ軍版(頑丈)みたいな感じです。
いろんな国・業界に規格はあるので、興味がある方は調べていただくと面白いと思います。
実は日用品にもたくさんマークがついているかもしれませんよ。