「ご期待に”そえる”ように…」は「沿える」「添える」どっち?

よくビジネスシーンなどで「ご期待にそえるように尽力いたします」とか「ご期待にそえず申し訳ございません」という言葉を耳にしたり使ったりすると思います。
このときの「そえる」って漢字で書くと「沿える」「添える」どっちが正しいかご存じですか?
今回はこの「そえる」についてご紹介します。

「そえる」は「そう」ことができる

まず基本的なところからですが、今回考える「そえる」というのは「そう」ことができることです。
なので考えるべきなのは「そう」という言葉についてということ、つまり「沿う」「添う」になります。

それぞれの意味

それではまずそれぞれどのように使われる言葉なのかを見てみましょう。

「沿う」
・流れに沿って~
・道に沿って~

「添う」
・連れ添う
・言葉を添える

「沿う」「長く続いているものに離れないように付き従うこと」という意味らしいです。
なので流れや道などの今あるもので続いているものに対して使っています。
一方「添う」は「離れないこと」という意味と、「添付」という言葉があるように「付け加える」という意味があります。

とは言え両方とも「離れない」と言うところは共通の意味です。

では「ご期待にそえるように」は?

では本題の「期待にそえる」ですが、基本的にはどちらを使っても良いことになっています。
え、どっちでもいいの?と思われるかもしれませんが、意味として同じになります。

「ご期待にそえるよう尽力します」は「期待から離れないようにがんばります」と読み替えることができるので、「離れない」という意味がある「沿う」と「添う」のどちらの漢字を使っても大丈夫なのです。

実際のビジネスメールでもどちらも使っている方がいらっしゃいます。
どっちが多いかも半々かなと思うので、お好きな方を使うのでいいと思います。

まとめ

ということでどっちを使っても良いというまさかの結果でした。
私は自信がなくていつもひらがなで打っていたのですが、これなら間違いようがなくていいですね。
みなさんもお客さんなどに送るメールで、お好きな方の漢字を使ってください。