「早起きは三文の徳」の「三文」ってなに?

早起きを促すときなどに「早起きは三文の徳」という言葉が良く使われます。
聞いたことがない人はほぼいないだろうこの言葉ですが、「三文」って何のことだかご存じでしょうか?
今回は「早起きは三文の徳」の意味や「三文」についてご紹介していきます。

意味

意味はみなさんご存じの通り「朝早く起きると良いことがある」という意味です。
実は普段使っている意味は間違ってます、みたいなシリーズではなく素直に知られている言葉の意味のままでした。

朝早く起きることで健康に良かったり、仕事がはかどったりと良いことづくしと昔から言われているそうです。
確かに朝早く起きると効率よく時間を使えたりしますよね。

「三文」ってなに?

「三文」というのは昔のお金のことです。単位が「文」ということですね。
「三文」になった理由としては少量のお金ということで、ちょっとのいいことがあるよという意味で選ばれたようです。

三文ってどのくらいの価値なんだろうと思って調べてみたのですが、ピンポイントでいくらくらいというのはわかりませんでした。
ただざっくりとした価値では現代の100円よりは安いくらいらしいです。
1回の早起きに対しての価値としては結構ありえそうな価格ですよね。

ちなみに人が亡くなった後に渡ると言われている三途の川の渡し賃は六文と言われているので、2回早起きをすれば無事にあの世に行くことができるという計算です。

本当に早起きは体に良いの?

「早起きは三文の徳」には早起きは健康に良いという意味も込められていますが、実際にそうなのでしょうか?
実はこれは微妙なラインのようです。
重要なのは「規則正しい生活」と「十分な睡眠時間」です。

まず「規則正しい生活」という面では、毎日決まった時間に寝て起きることが大切だそうです。
こうすることで体の調子を崩しにくくできるそうです。

また睡眠時間は一般的に6時間半から7時間くらいは必要だと言われています。
これは年齢によって変わり年齢を重ねるごとに必要な睡眠時間が減っていく傾向にあるのですが、最低でも6時間半は睡眠をとる方が良いです。
充分な睡眠をとることで様々な健康リスクを減らすことができます。

そのため1日だけ早起きをしたり、睡眠時間を削ってまで朝早く起きることは逆に健康に悪影響を及ぼす可能性があるので注意しましょう。

英語では

もちろん英語でも同様の意味を持つ言葉があります。
それが「The early bird catches the worm.」です。
直訳すると「早起きの鳥は虫を捕まえる」という意味ですが、また日本語とはちょっと違った表現で面白いですね。

まとめ

「三文」は昔のお金で、しかもかなり少額でした。
早起きでお得になる額としては結構リアルな額だと思うので、昔の人はいいセンスしていたんじゃないでしょうか。

あと健康を気にされている方は早起きよりも、十分な睡眠と規則正しい生活の方を心掛けた方が良いみたいなので、ことわざよりも現代医学に頼った方が良いという例ですね。
みなさんもぜひちゃんと寝てくださいね。あれ、そういう話じゃなかったでしたっけ。。。?