「功を奏する」ってなにか演奏するのが由来??
「功を奏する」という言葉がありますが、この「奏す」というのは「演奏」という漢字にも使われる言葉です。
ということは「功を奏する」というのも演奏に由来しているのではないかと思いませんか?
今回はそんな「功を奏する」についてご紹介します。
意味
「功を奏する」は「効果が表れる、成功する」という意味があります。
単に効果が表れるというよりは、何か良い効果が表れるといったポジティブな意味合いです。
そのまま「施策が功を奏した」のような使い方をされます。
演奏は関係ない
そしてこちらが本題の「奏」の部分についてですが、実は「演奏」は全く関係ありません。
というのも「奏」は「奏上」から来ています。
「奏上(そうじょう)」とは天子に申し上げること、つまり「天皇に対して何かを報告すること」という意味です。
「天皇に功績を申し上げる」というところから「功を奏す」という言葉ができているようです。
英語では
英語で「功を奏する」と対応する言葉としては「do the trick」や「do a job」、「Be successful」などがあります。
特に「Be successful」なんかは直訳してもわかりやすいですね。
日本語の天皇に~のような意味合いは英語では全然関係ないようです。
なのでどちらかというと単にうまくいくという言葉が当てられているのではないかと思います。
まとめ
「功を奏する」の「奏」には「演奏」は全く関係ありませんでした。
普段の生活で「奏上」なんて使うことはないのでピンとこないかもしれませんが、意外な由来でした。