万能ねぎの「万能」の意味は文字の通りなの?
薬味などで大活躍する「万能ねぎ」ってめちゃくちゃダイレクトなネーミングセンスしていると思いませんか?
今回は「万能」って文字通りの意味で使われているか、そもそも「万能ねぎ」とはなんなのかを簡単にご紹介します。
枠組みは「小ねぎ」
万能ねぎは小ねぎの一種です。
そして小ねぎとは、青ねぎ(葉ねぎ)を若取り(早い段階で収穫してしまうこと)したものです。
関東の方はあまり「青ねぎ」という言葉に馴染みがないかもしれませんが、ねぎの種類のひとつです。
青ねぎは関西での栽培が主流のねぎで、名前の通り青い(緑)部分が広く、細身のねぎです。
一方で関東で主に栽培されているのは「長ねぎ」と呼ばれている「白ねぎ」です。
なので万能ねぎは根本的に長ねぎとは種類が違うんですね。
万能ねぎはブランド名
万能ねぎの分類は小ねぎの一種ということを説明しましたが、それでは小ねぎの中でどのような観点で万能ねぎは分けられているのでしょうか?
実は万能ねぎというのはブランド名なんです。
万能ねぎは正式名称「博多万能ねぎ」という名前で、福岡県JA筑前あさくらから出荷されたねぎのことを指します。
そのため全国で売られている万能ねぎはすべて福岡県産の小ねぎなんです。
福岡県で生産された博多万能ねぎは空輸で日本各地に送られて、私たちの食卓に並んでいます。
このように空輸される野菜ということで「フライト野菜」とも呼ばれていて、日本のフライト野菜は万能ねぎが初らしいです。
名前の由来
万能ねぎはブランド名ということで「万能」という言葉にも深い意味が込められているのではないかと思いませんか?
しかし「万能」は文字の意味のままです。
生でも、煮ても、薬味にも合う、正に万能なので「万能ねぎ」だそうです。
全国の小ねぎのブランド
博多万能ねぎ以外にも様々なブランドの小ねぎがあります。
山口県JA山口県の「安岡ねぎ」、佐賀県JAからつの「うまかねぎ」、高知県JA高知県の「やっこねぎ」など、JAごとにブランドがあるようです。
またそれぞれJAの中で「○○ねぎ部会」という部会をつくり、ここでブランドの管理をしているようです。
これ以外にも小ねぎのブランドはあるようなので、気になった方は調べてみてください。
まとめ
ここまでで様々なねぎの分類をご紹介してきてごちゃごちゃしてきたので、最後に簡単に図でまとめてみました。
一言でねぎと言っても様々な種類やブランドがあるんですね。
今度からはブランドまで気にしてお買い物をしてみてはいかがでしょうか。