ブッタ式メンタルトレーニングで悩みを消そう 草薙龍瞬 「反応しない練習」 【本・感想】
ちょっと前に右手を包丁でケガしまして、その数日後に左手をハサミでケガしました、べーやんです。ちなみに普段から包丁は左手、ハサミは右手で使います。クロスドミナンスですね、かっこいー。だれも言ってくれないので自分で言っときました。
最近環境の変化やいろいろなことが重なっているからかもしれませんが、ちょっと心持穏やかでないことが多く、上司に思いっきり噛みついてやりあってしまったり(物理的にではないですよ)、他にもイラっとしてしまうことが続きました。これはあんまりよくないなと思い、心を落ち着けそうな本はないものかと探したときに発見した本を今回はご紹介します。
草薙龍瞬さんの「反応しない練習」です。
こんな人におすすめ
・いろいろなことに反応しすぎて疲れてしまう人
・すぐイラっとしてしまう人
・ブッタのことを教科書レベルでしか知らないが、興味がある人
「目覚めた人」ブッタの教え
皆さんご存じだとは思いますが、ブッタはインドの古代インドの賢者で「目覚めた人」と呼ばれた方です。
ブッタの教えは「心のムダな反応を止めることで、一切の悩み・苦しみを抜ける方法」です。そのためには「心の反応を見る」ことと「合理的に考える」ことの2つが必要だそうです。
この本ではそんなブッタの教えとそれを実践するための方法が、ブッタの様々なエピソードとともに紹介されています。
反応しないことが最高の勝利
私が一番心に残ったのは、ブッタがバラモンという人物に弟子など大勢の前で理不尽に誹謗中傷されたときのやり取りです。
罵倒されたブッタはバラモンに「あなたが自宅でふるまったごちそうを客人が食べなかったら、それは誰のものになるか?」と聞くと、バラモンは「それは当然、私のものになる」と返します。
ブッタは続けて「あなたはその食事をどうなさるか?」と聞くとバラモンは「それは自分で食べるだろう」と答えます。
するとブッタはこう言います。
もし罵るものに罵を、怒るものに怒りを、言い争うものに言い争いを返したなら、その人は相手から食事を受け取り、同じものを食べたことになる。
反応しない練習 草薙龍瞬
私はあなたが差し出すものを受け取らない、あなたの言葉は、あなただけのものになる。そのまま持って帰るがよい。
ここでの食事とは誹謗中傷のことで、それに対してブッタは反応しないという選択をするのです。ブッタが反応しないことの重要性を知っていたからこそのエピソードですね。
いかがですか。私は素直にめちゃくちゃかっこいいと思いました。帯に書いてある「ブッタは実は、超クール」というのも納得できました。今度罵倒される機会があったら使っていきたいです。
まとめ
ブッタや反応しないことに関して興味を持っていただけたでしょうか。
私はこの本の著者の草薙さんが読者に寄り添って書いていらっしゃるのがいいなと思いました。「出家するならここまでやらなければいけないが、みなさんそうでない方はこのくらいを目指しましょう」みたいな感じだったので、私でも実践できると思いました。
色々なことに反応しすぎて疲れてしまっている方、この本を読んで反応しない練習をしてみませんか?