ギターの指板をオレンジオイルやレモンオイルで保湿と掃除しよう!
ギターを趣味にされていたり、お家におしゃれインテリアにされている方はたくさんいると思いますが、ちゃんとメンテナンスしてあげていますか?
今回はギターのメンテナンスのひとつ、指板の保湿とお掃除についてご紹介します。
指板のメンテナンス
指板のメンテナンスはギターを長期間使用するうえでは必須です。
メンテナンスをしなかった場合は指板の木材が乾燥して割れてしまったり、反ってしまったりすることがあるためです。
それを防ぐために使用するのが今回ご紹介する「オレンジオイル」や「レモンオイル」です。
これを指板に塗ることによって乾燥を防ぐのが指板の主なメンテナンスです。
また同時に指板の掃除もすることができます。
オレンジオイルとレモンオイル
指板のメンテナンスに使用するのはオレンジオイルやレモンオイルという風に書きましたが、どちらを使用するかは好みの問題だと思います。
それぞれの違いは香りや粘度が主でしょうか。
粘度はレモンオイルよりもオレンジオイルの方が高い傾向があるようです。
そのため保湿効果はオレンジオイルの方が高いものが多いので、こまめにオイルを塗るならレモンオイル、たまにしか塗らないのであればオレンジオイルが良いのではないでしょうか。
また掃除のためにオイルを塗る場合も塗る頻度が高いと思うので、レモンオイルの方が向いています。
とは言え違いはそこまで多くないのと、同じレモンオイルやオレンジオイルでも何を使用するかによって成分や効果も違うので、よくわからないうちは香りのお好みのものでよいと思います。
オイルを塗る頻度
これに関しては諸説あるみたいですが、私は日本では通常年に1回で十分だと思います。
時期としては空気が乾燥してくる秋に塗っています。
オイルは塗れば塗るほど良いということではなく、塗りすぎも指板に悪影響を与えます。
そのため乾燥しすぎている状態を避けられればよいだけなので、年に1回で十分です。
ただ年中エアコンを入れていてかなり乾燥する環境にケースから出して保管している場合などは、もう少し頻度を上げても良いと思います。
また汚れが気になる方もレモンオイルであればもう少し頻度を上げても大丈夫です。
今回使用したオイル
私が使用しているのは、指板に使われているオレンジオイルの中ではかなりポピュラーなHOWARDのオレンジオイルです。
ギターショップに行けば大体置いてありますし、お手頃価格なのでおすすめです。
香りも強すぎず、ほのかにオレンジの良い香りがします。
保湿も汚れを落とす能力も十分なのでおすすめの一本です。
ちなみに数十本ギターを持っている方でなければ10年単位で使える量です。
ふたはこんな感じで押し込むと中身が出るようになっているので、ふたを無くすということはありません。
一方でこれをそのままカバンに入れると中身が漏れてしまう恐れがあるので、持ち運ぶ際には注意が必要です。
指板のメンテナンスの方法
メンテナンスの方法はいたって簡単です。
用意するのはオイルとクロスなどの布だけです。
指板にオイルを塗る際は事前に弦を切って取り外しておきましょう。
このように軽くクロスにオイルをしみ込ませます。
量は軽く湿っている程度で十分です。
後は丁寧に指板に塗り込んでいきます。
力は必要ないので、細かくクロスを動かして優しくなでてあげるイメージです。
フレットの左右は拭き逃しやすいので、意識して拭いてあげましょう。
メンテナンス後の指板
メンテナンス後の指板がこちらです。
画像の左から2番目までのフレットにはオイルは塗っておらず、それよりも右側には塗っています。
色の濃さが違うのがわかると思います。(まだ完全に拭き切っていないので色にムラがあります。。。)
これはしっかりと保湿ができている証ですね。
ちなみにこのギターは定期的にメンテナンスしているので色の違いがわかりにくいですが、乾燥してしまっている指板にオイルを塗るともっと色の違いが出ます。
指板をすべて拭き終わった後のクロスがこちらです。
以前のメンテナンスから半年ちょっとだったのですが、これだけ汚れていたんですね。
特にフレット周辺が汚れやすいので、集中的に拭いてあげるとしっかりと汚れを落とせます。
まとめ
大切なギターの指板はオレンジオイルやレモンオイルを使用してしっかりとメンテナンスしてあげましょう。
やってみると保湿されて木材の色が変化したり、汚れが落ちたりと結構楽しいです。
手間もそこまでかからないので、季節の変わり目に弦交換のついでにメンテナンスしてみてくださいね。