Logicool のマウス「M705」シリーズのマイナーチェンジについて比較してみた

Logicool(ロジクール)のマウスの中でもロングセラー商品の「M705」シリーズですが、実は発売からマイナーチェンジが繰り返されていることをご存じでしょうか。

今回はそんなM705の、2022年現在の現行商品とそれ以前の商品の違いについて簡単にまとめてみました。

M705とは

M705はLogicoolの無線マウスです。
価格は定価で税別4730円で、Logicoolの中ではミドルクラスの立ち位置になります。
初代のM705は2007年発売なので、15年の歴史があるロングセラー商品です。

現行のM705mに関しては以下の記事に詳しく書いてありますので、気になった方は読んでみてください。

マイナーチェンジの歴史

2022年の現行品は「M705m」という商品なのですが、実はこれは第4世代になります。
型番の順番としては「M705→M705r→M705t→M705m」となっています。

マイナーチェンジと言えばハードウェアは変更せずソフトウェアの変更があるだけだったり、ロゴなどのデザインが若干変化するだけというものも多いですが、M705に関しては結構変化点があります。
特にM705tからM705mになった際にかなり多くの変更があったようです。

M705rとM705mの比較

現行品のM705mはそれ以前の世代とは大きく異なる点があるので、それについて詳しくご説明していきます。
私が持っているのが第2世代のM705rと現行品のみなので、この2つで比較をしていきます。

ちなみに現行品以外の3つはそこまで違いがないようなので、現行品がどう変わったのかという観点でご覧ください。

見た目

まずはわかりやすいところで見た目です。
左がM705m(現行品)、右がM705rです。

まずは表面から。
グレーの部分の色味がM705mよりもM705rの方が深くて高級感があります。

ちなみにM705rにもロゴがありましたが、長年の使用で擦れて無くなっちゃっています。
ロゴは現行のものでとは違う、文字だけではないものでした。

あと写真ではわかりにくいですが、M705mでは若干サイズが大きくなりました。
それぞれのサイズは以下の通りです。

M705r : 70.0×109.0×40.5mm
M705m : 71.0× 109.0×42.0mm

理由は不明ですが、横と高さが若干大きくなってますね。

裏面はこんな感じです。
センサー部分の形と、机との接触面の素材と形が変わっています。

机との接触面の素材はラバーのような柔らかめの素材から、硬いプラスチックっぽい素材に変わりました。
センサー部分に関しては後述しますがセンサー方式の変更も関係しているかもしれません。

側面はほぼ同じに見えますが、M705rには親指を置く場所の下にマークがあります。
実はここボタンになっていたのですが、現行品のM705mでは廃止されてしまっています。(詳しくは後述)

機能

次に機能面を比較してみます。
まずは大きな変更として、M705mではボタンの数が減りました。

M705rではこのように親指を置く部分にボタンがあり、若干隙間がありました。

M705mではこのボタンが廃止されていて、隙間もなくなっています。
M705シリーズはPCにドライバをインストールすることによって、自分の好みに合わせてボタンの機能を設定できます。
しかしここのボタン以外は大体使い道が決まっているので、実質ボタンのカスタマイズのうま味が無くなってしまったということになります。
理由としてはコスト削減なのでしょうが、マイナーチェンジで機能を減らしてくるのはいかがなものかと思ってしまいます。


またセンサー方式も変更になっています。
M705rは不可視レーザーですが、M705mは光学式です。
レーザーは光学式が苦手な光沢のある素材や透明な素材の上でも読み取りやすいという特徴があるので、現行商品ではグレードダウンされてしまったということです。

使用感

使用感は現行品になって良くなったということはありません。むしろ悪くなりました。

先述の通りボタンが減ったので、単純に機能が低下しています。
私はあのボタン結構使っていたので不便ですね。

またクリックする部分のクリック感が軽くなった気がします。
触ってみてなんだか安っぽくなった気がするのは気のせいではないと思います。
クリックしたときの音は高くなりました

まとめ

結論としては現行のM705mは、それ以前のシリーズの劣化版と言わざるを得ないと思います。
ボタンは減ってセンサー方式も劣化、メカ的な部分もおそらく安いつくりに変更されていると思います。

とは言えM705シリーズ自体が高い完成度だったので、劣化版だとしてもM705mも使いやすいマウスであることには変わりありません。
特にM705mから使い始める方は不便に感じることはないと思います。

昔のような良い製品を手に入れることは難しくなってしまっているということは残念ですが、廃番にされないだけましと考えるようにします。