温度の単位正しく変換できますか?「摂氏(℃)」「華氏(℉)」「絶対温度(K)」
日本で生活しているうえでは温度を「℃」を使って表すことがほとんどだと思います。
この「℃」ですが、日本語では「摂氏」という名前がついています。
そして摂氏以外にも温度の様々な温度の表し方があります。
ということで今回はそんな温度の単位に関してご紹介します。
摂氏(℃)
「摂氏(せっし)」とは「セルシウス度(degree Celsius)」の日本で呼ばれている別名のようなものです。
これはスウェーデンの天文学者「アンデルス・セルシウス(Anders Celsius)」の名前から取られています。
単位は「℃」で読み方は「度」です。
摂氏は水の凝固点(氷になる温度)を0℃、沸点(気体になる温度)を100℃とした温度系です。
このように氷点と沸点の間を100分割したもののため、もともとは百分度を表す「centigrade」という名称だったそうです。
摂氏は日本をはじめ、世界中の多くの国で使われています。
華氏(℉)
「華氏(かし)」はドイツの物理学者「ガブリエル・ファーレンハイト(Daniel Gabriel Fahrenheit)」が提唱した温度系です。
また単位は同じく「度」と読みますが、摂氏と区別するために「℉」を使用しています。
この「F」はガブリエル・ファーレンハイトの名前から取ってきているそうです。
華氏は水の凝固点を32℉、沸点を212℉とした温度系です。
現在では摂氏を使っている国が多いですが、アメリカやグアムなど一部の国では現在も華氏が使われています。
摂氏(℃)と華氏(℉)の変換
摂氏と華氏の違いは、基準となる温度と1度の幅です。
まず水の凝固点を摂氏では0℃としているのに対し、華氏は32℉としています。
またそれぞれの1度の幅は「1.8℃=1℉」という関係になっています。
これらより華氏(℉)から摂氏(℃)には以下の式で変換することができます。
$C=\frac{1}{1.8}(F-32)$
同じく摂氏(℃)から華氏(℉)には以下の式で変換できます。
$F=1.8C+32$
絶対温度(K)
温度を表すものとしてもうひとつ「絶対温度(absolute temperature)」というものがあります。
単位は「K(ケルビン)」を使用します。これもイギリスの物理学者「ケルヴィン卿ウィリアム・トムソン」から取られています。
絶対温度は「熱力学温度(thermodynamic temperature)」とも呼ばれています(定義によっては若干違いますが、ここでは割愛します。)
ケルビンは私たちが普段使っている摂氏と同じ温度の幅ですが、絶対零度を0Kとしています。
「絶対零度(Absolute zero)」とはその名の通り温度の下限とも言えるもので、それ以上低い温度は取れないという温度です。
摂氏では絶対零度は「-273.15℃」となっています。
なので、摂氏から単純に-273.15をすれば絶対温度を導き出すことができます。
逆に考えると、0℃は273.15Kです。
普段の生活で使うことはないと思いますが、物理学の数式などではよく見かける単位です。
まとめ
意外と知られていませんが、℃以外にも様々な温度の表し方があるんですよ。
あまり変換が必要になることはないかもしれないですが、最近だと私はアメリカ製の電化製品を買ったら温度が℉で書いてあったのでピンと来なくて変換しました。
もし℃以外の単位を見かけたら、変換してみてください。