砥石があれば誰でもできる「包丁の研ぎ方の基本」
みなさん、包丁研がれてますが?
料理はするけど包丁は研がないという人もいるかもしれません。
ですが私はそんな方に「よく研いだ包丁での料理はめっちゃ楽しい」と声を大にして言いたいです。
ということで今回は砥石があれば誰でもできる包丁の研ぎ方の基本をご紹介していきます。
砥石で研げる包丁と研げない包丁
包丁を研ぐといっても一部研げないものもあります。
それはセラミックの包丁です。
セラミックの包丁というのは刃の白い包丁のことです。
セラミックの包丁は専用のシャープナーを使うことで研ぐことができます。
金属の包丁は砥石で研ぐことができます。
使う砥石
砥石にはいろいろな粗さがありますが、普段使いなら#1000~2000くらいのものと、#3000以上のものがあるといいです。
砥石の番号は大きくなるほど目が細かくなります。
#1000~2000が切れ味を上げる番手、#3000以上は仕上げに使います。
あと砥石が滑らないように固定できる砥石台があると便利です。
ない場合は台拭きなどを下にしいて滑らないようにしましょう。
ちなみに私はSHAN ZUの砥石を使っています。
#1000と#6000が一緒になった砥石で、さらに砥石台もついてきます。
これが1つあれば包丁を研げるので結構便利です。
準備
研ぐ前に砥石は水につけておきましょう。
だいたい30分くらいつけておくと砥石が水を吸ってくれます。
研ぎ方
まずは荒い番手を使って研ぎます。
最初は刃を手前側に向けて研いでいきましょう。
包丁は上の写真のように砥石に対して斜めにします。
(私は左利きなので右利きの方は写真と逆になるイメージでお願いします。)
利き手で包丁を持ち、逆の手は指2本くらいで包丁を押さえます。
押さえる指は砥石の中心くらいの位置に来るようにしましょう。
このときの包丁と砥石の角度は15~20°くらいにしましょう。
角度はぴったり15~20度にしなければいけないということはありません。
どちらかというと、角度を変えずに研ぐ方が大事らしいです。
研ぐときはつねに砥石が濡れている状態にします。
乾いてきたらちょっと水をかけてあげましょう。
砥石の粗さによるとは思いますが、1か所20回くらい砥石に押し当てたまま包丁を往復させます。
包丁を4分割する感じで研ぐとやりやすいと思います。
ちなみに研いでいるときに黒っぽい水が出てくるのですが、これはふき取り切らずに研いだ方がいいと聞いたことがあります。
研ぐのに必要らしいです。
片面が研ぎ終わったら反対側も研ぎます。
包丁を向ける方向が変わるだけで、研ぎ方は一緒です。
こちらも研ぎ終わったらもう一度刃を手前にして3回くらい研いであげましょう。
これをすることでバリが取れます。
両面が研ぎ終わったら目の細かい砥石でも同じように研いであげましょう。
それが終わったら包丁をよく洗ってあげれば完成です。
研いだ後はめちゃくちゃ切れ味が良くなるので、ミニトマトもこんな感じでスライスできます。
(私が切るの自体がうまくないのでこんなですけど、いくらでもスライスできそうです。)
私もあんまり研ぐの上手くないのですが、それでもかなり切れ味は良くなります。
砥石とシャープナーの違い
包丁を研ぐものとしては砥石の他にシャープナーがあります。
私も持っていますが、包丁をセットして何回から前後するだけで切れ味が戻るという便利グッズです。
簡単に切れ味が良くなるならシャープナーでよくない?と思いませんか。ある意味間違ってないとは思います。
ですが砥石が優れている点も結構あります。
いろいろな違いがあるんだと思うのですが、一番わかりやすいのは切れ味のもち具合です。
シャープナーも研いだ後はかなり切れ味が良くなりますが、結構すぐに切れ味は普通な感じに戻ってしまいます。
どのくらい持つかは包丁の素材にもよりますが、シャープナーよりも断然砥石の方が切れ味は長持ちします。
ですが砥石で研ぐのがめんどくさい!という方も多いと思うので、こまめにシャープナーを使うというのも私はいいと思います。
まとめ
今回は基本的な包丁の研ぎ方をご紹介させていただきました。
本格的に研ぐとなると他にも様々な工程があるんだと思いますが、家庭で使うなら今回ご紹介した内容だけでも十分切れるようになります。
切れる包丁での料理はかなり楽しいので、ぜひみなさんも包丁を研いでみてください。