「大根役者」ってなぜ「大根」?
「大根役者」という言葉はみなさんご存じだと思いますが、なんで「大根」が使われているのかはご存じでしょうか?
今回は不名誉にも選ばれてしまった大根について解説していきます。
大根役者 とは?
「大根役者」とは演技が下手な人を指す言葉です。
「あの人は大根役者だ」と言うと「あの人は演技が下手な役者だ」という意味になります。
結構攻撃力高めのひどい言葉ですよね。
なぜ「大根」?
それでは本題のなんで「大根」という言葉が演技が下手なことを表す言葉として選ばれてしまったのかという部分を解説します。
実はこれには諸説あるようです。
まず大根は食あたりしにくい食材で、大根おろしなどでおなじみですが消化促進効果もあります。
とにかくお腹にやさしい食材なので食あたりしないというところから、「あたらない」というのが「役者としてあたらない」にかかっているという説。
次に大根の色は「しろ」なので、演技が素人レベルの「しろ(うと)」とかかっているという説。
これは何かちょっとこじつけの感じもしますが、実際こんな感じで決まったのかもしれません。
あとは大根おろしは大根を「おろす」ことで作られますが、下手な役者が役を「降ろされる」というところにかかっている説です。
とにかく大根は悪くないのに例えに使われてかわいそうな説ばかりですね。。。
英語では?
海外でも下手な役者を指す言葉が存在しますが、「大根」は使われていません。
英語では「大根役者」を「ham actor」と言います。
日本語にすると「ハム役者」になるのですが、この「ham(ハム)」が使われる理由にも諸説あるようです。
一つは素人という意味で使われているアマチュア(Amateur) が訛ってhamになったという説です。
ちなみにアマチュア無線のことをハムというのですが、これもアマチュアが訛ってハムになっているらしいです。
他にもシェイクスピアのハムレット(Hamlet)から来ているという説もあります。
これはハムレット自体が名作なので、どんなに下手な役者が演技をしてもある程度ヒットするからだそうです。
同じようにハムレットから、下手な役者ほどハムレットをやりたがると言われているからという説もあります。
この他にも諸説あるようですが、hamにもいろんな意味があって面白いですね。
まとめ
大根役者の大根についてまとめてみましたが、なんだか大根がかわいそうになる内容ばかりですね。
とにかく大根は身体にいい食材なので、これからもぜひ食べ続けていただけたらと思います。