ドラえもんへのリスペクトと音遊びがとことん詰まった曲 星野源「ドラえもん」

2020年4月21日

みなさんこんにちは、好きなドラえもんのひみつ道具はバイバインです、べーやんです。
2019年に期間限定で藤子・F・不二雄ミュージアムのカフェで「バイバイン de 無限くりまんじゅう」という恐ろしいメニューがあって、当時行けなかったのですが一度食べてみたかったです…(気になる方はネットで調べてみてください。)

本題に入ります、今回は私の大好きなドラえもんと星野源さんがコラボした曲「ドラえもん」をご紹介します。

MVがドラえもん!

まずはお聴きください、ドラえもんで「星野源」!!

じゃなくて、星野源で「ドラえもん」!!

どこかのび太くんを思わせる服装で歌う源さんとキレッキレでかわいらしい踊りをするELEVENPLAY、ドラえもんの世界観のセットがマッチして、まさに「ドラえもん」という感じのMVになっています。

ちなみにほかの曲でもそうなのですが、源さんの曲のMVの後のくだりめっちゃ好きです。(「ドラえもんのニューシングル 星野源!」)

まさにドラえもんのためのドラえもん!!

この曲は2017年公開の「ドラえもん のび太の宝島」の主題歌として制作されました。
映画のPVはこちらです。

このドラえもんのび太の宝島は、当時ドラえもんの映画の中で興行収入最高を記録するなど人気の作品です。
この曲ののカップリングの「ここにいないあなたへ」は同映画の挿入歌になっています。まさに源さん尽くしですね。
ちなみに私は星野源さんのオフィシャルチャンネルでMVが出るまで、この映画のPVをめちゃくちゃリピートしました。

星野源さんはよくタイアップ、コラボをするときに相手を最大限リスペクトしつつ自分の色を出したいとおっしゃっています。この「ドラえもん」という曲名も、他の人が「ドラえもん」というド直球のタイトルをつけていないため逆に星野源らしさになるのではないかと考えて付けたそうです。

もともとは映画用に作られた曲でしたが、2019年10月にドラえもんの放送時間が変更になり、それに伴い新オープニングに大抜擢されました。めちゃくちゃおしゃれな映像のオープニングは、歴代のオープニングとも一味違った新しい良さがあります。ちなみに私は歴代のやつめちゃくちゃ好きです。(世代的にはドラえもんのうためっちゃ聴きました)

今の小さな子のドラえもんのオープニングと言えば「どどどどどどどどどドラえもん」になるかと思うと感慨深いです。

歌詞がドラえもん!!!

続いて歌詞から見ていきましょう。まずは一番最初の歌詞です。

少しだけ不思議な、普段のお話
指先と机の間二次元

いちばん最初の「すこしふしぎ」という言葉がまた素敵なんです。これはドラえもんの著者の藤子・F・不二雄さんが「SUKOSHI FUSHIGI」を略して「SF」というジャンルを作られているところから取っています。まさに藤子・F・不二雄さんリスペクトって感じです。

また登場人物も歌詞にちりばめられています。歌詞の登場順で書くと下のようになります。

「落ちこぼれた君も」   → のび太
「出来すぎあの子も」   → 出木杉
「機械だって涙を流して」 → ドラえもん
「拗ねた君も」      → スネ夫
「静かなあの子も」    → しずかちゃん
「彼の歌も」       → ジャイアン

ちゃんとレギュラーメンバーが入ってますね、さすがです。
ちなみに大サビの前の歌詞に「台風だって心を痛めて」という歌詞ありますが、これは原作に出てくる「台風のフー子」のことを指していると思います。星野源さんも曲のインタビューの時もドラえもんの好きなおはなしを聞かれて台風のフー子の話をされています。

この他にも単にキャラクターのことだけでなく、ドラえもんの世界観をがふんだんに含まれた歌詞になっています。

メロディーもドラえもん!!!!

次はメロディーのドラえもんらしいところをご紹介します。
最後の大サビまえの「らららららーら」のところのリズムに聞き覚えはありませんか?
実はオープニングで使われていた「ぼくドラえもん」の「あたまテカテカ さえてピカピカ それがどうした ぼくドラえもん」のリズムになっています。
聴きなれたメロディーが新しい曲の一部として自然に入っていて素敵です。

ライブのアレンジまでドラえもん!!!!!

最後はライブでのドラえもんです。これは5大ドームツアーの「POP VIRUS」の東京ドーム公演の映像です。
(ちなみに私はライブのチケットが当たらなかったので直接は見に行けませんでしたが、初回限定盤のBlu-rayを発売日に出張先で買いに行きました。)

ではご覧ください。

「助けてドラえもーーーーーーん!」からの曲の入り最高ですね。
もちろん歌も素晴らしいのですが、ここで注目したいのはバンドのアレンジのすごさです。

まずは一番と二番の間の間奏です。(1:21~1:31あたり)
明らかに原曲とは違ったアレンジが入っていますよね。これは「スネ夫が自慢話をするときに流れている曲」と呼ばれている曲です。(正式名称が不明なためファンの間でこの名前が付いたとか)
あと1:26くらいのキーボードはドラえもんのうたのイントロになっています。

次はギターの長岡亮介さんのアレンジ。
1:33, 1:39 話のタイトルの時に流れる音
1:42 ドラえもんが道具を出したときの音
さすがすぎます、この短時間にどんだけ詰め込んでるんだと。

バンドの方々の遊び心とレベルの高さも感じました。音で遊んでいて、聴いているこっちも思わず楽しくなってきちゃいますね。
こういうところもコラボ元を大切にする源さんとそのバンドのメンバーの心意気を感じます。

遊び心溢れすぎて私もまだ気づいていないところもあると思うので、他にあれば教えてください。



いかかだったでしょうか。ドラえもんや藤子・F・不二雄さんへのリスペクトが余すところなく詰まっているのがよくわかっていただけたのではないでしょうか。
小さな子から大人になった方まで愛されるとってもいい曲だと思います。
みなさんも曲を聴きながら、「どどどどどどどど」ってやってみてはいかがでしょうか?