ただの「夜に駆ける」の英訳で終わらない! YOASOBI「Into The Night」
今回はYOASOBI初となる全編英語の楽曲 「Into The Night」 についてご紹介していきます。
Into The Night とは
「Into The Night」とはYOASOBIの1作目の配信シングルであり代表曲の「夜に駆ける」の英語Verで、2021年7月2日に配信されました。
英訳はコニ―青木さんがご担当されています。
英語Verという響きからもお分かりいただけるようにもちろん全編英語になっています。
まるで日本語、空耳アワー
Into The Night は単に夜に駆けるを英語訳しただけの楽曲ではありません。
「夜に駆ける」の英語ver.「Into The Night」いかがでしたでしょうか?
— YOASOBI (@YOASOBI_staff) June 29, 2021
原作&原曲のストーリーを汲みながらコニー青木さんと作り上げた訳詞には夜遊び心がギュッと詰まってます。
7月2日(金)全世界配信。地球の隅々まで届きますように🌎
歌詞も公開!(小さめ)https://t.co/ysj9rHXUpu#YOASOBIANNX pic.twitter.com/IQCj7J1bwJ
「コニー青木さんと作り上げた訳詞には夜遊び心がギュッと詰まってます」
とあるように歌詞にある仕掛けがされているんです。
それはなんと「空耳アワー」です。
もう少しちゃんと説明すると、まるで日本語版の夜に駆けると同じように聴こえる部分がたくさんあります。
聴き始めて一瞬でわかるくらいはっきりと日本語に聴こえます。
例えば歌いだしの「Seize a move, you’re on me, falling, and we were dissolving」の「Seize a move, you’re on me」がまるで「沈むように」と言っているように聴こえます。
この他にも
- Saw what got seen hid beneath, and louder nights keep beating:騒がしい日々に(笑えない君に)
- Keep all of me in you:(二人で)いよう
- It’s stuck in “tick-and-tocking” mode:いつだってチックタックと
- keep on:きっと
- “No, wanna stop it, you got me tired of walking":(もう嫌だって)疲れた(んだって)
- See me to it, fog is leaving, bright air move:染みついた(霧が晴れる)
など、数えきれないくらいたくさんあります。
書ききれないので、気になった方はぜひご自身で確かめてみてください。
最初に聴いたときに出だしから日本語に聴こえたので「!????」ってなりました。
こういう仕掛けが「夜遊び心」って感じでさすがYOASOBIですよね。
原作も英語に
夜に駆けるは星野舞夜さんの「タナトスの誘惑」という小説を原作とした楽曲ですが、こちらも Into The night のために「An Invitation from Thanatos」として英訳されました。
「An Invitation from Thanatos」はYOASOBIの公式HPから読むことができるので、興味がある方はチェックしてみてください。
MVも新たにデザイン
MVも夜に駆けるからそのまま使いまわしているのではなく、しっかりと作り直されています。
それが字幕の部分です。
『Into The Night』 (英語版夜に駆ける)
— 藍にいな┆ ai nina (@ai_niina_) July 1, 2021
MV公開しました!💎
字幕部分を改めてデザインしております✂︎
言語が変わった2人の愛も、
よろしくお願いします。🌃https://t.co/xK4i4sthjo pic.twitter.com/bArxMOtJ3d
ここも単に字幕を英語にしただけでなく、夜に駆けるのアニメーションをご担当された藍にいなさんが、フォントや配置などMVの雰囲気に合うように調整されています。
個人的には最初に出てくる曲名の部分で「Into The Night」と日本語も残してあるのがまたセンスあっていいなと思いました。
またYouTubeのサムネイルも夜に駆けるでは1番と2番の間のピンクがベースのアニメーションが使われていましたが、Into The Night では大サビ後のブルーがベースのアニメーションの部分が使われています。
色が違うだけですが、かなり印象が変わってきますね。
まとめ
単なる英語Verで終わらないのがさすがYOASOBIでした。
ボーカルのikura(幾田りら)さんは幼少期にシカゴに住んでいたこともあって英語の発音もきれいなので、英語の楽曲もめちゃくちゃいいですよね。
英語でもここまで遊べちゃうので、これからの楽曲にも期待ですね。