ストーリー性がすごい!「ヨルシカ」をぜひ聴いて!
ヨルシカ、めっちゃいいんです。
とにかく曲がいい、あと歌詞やストーリーもめちゃくちゃいいです。
ずっと前から好きだったのですがなんだかんだ記事にしていなかったので、今更ですがご紹介していきたいと思います。
ヨルシカとは
ヨルシカはn-buna(ナブナ)さんとsuis(スイ)さんの2人組のバンドです。
ヨルシカという名前は1stミニアルバム「夏草が邪魔をする」に収録されている「雲と幽霊」という曲の歌詞の「夜しかもう眠れずに」から取ってきているそうです。
n-bunaさんがヨルシカのすべての楽曲の作詞、作曲、編曲を行っています。
またヨルシカのギターも担当しています。
もともとはVOCALOIDで楽曲を作成しており、YouTubeにもその時の曲が残っています。
suisさんはボーカルで女性の方です。
歌が上手いのはもちろんですが、表現の幅がとても広いと思います。
魅力
ヨルシカの魅力はここで語り切れないくらいあるのですが、その中で私が特に魅力的だと思うところをいくつかピックアップしてご紹介します。
アルバムごとのストーリーがすごい!
1stフルアルバムの「だから僕は音楽を辞めた」と2ndフルアルバム「エルマ」はそれぞれアルバムを通してストーリーがあり、またこの2つはつながっています。
「だから僕は音楽を辞めた」では音楽を辞めることになった青年エイミーがスウェーデンを旅しながら少女エルマに向けて作った楽曲、という設定になっています。
続編の「エルマ」ではエイミーから送られてきた手紙に影響を受けたエルマが、エイミーの音ずれた土地を辿って作った楽曲、という設定です。
曲単体ではなくアルバムを通して1つの大きなストーリーがあり、またその登場人物が作った曲という設定なのがとても面白いです。
2020年7月29日に発売予定の3rdフルアルバム「盗作」は「音楽を盗む男」というコンセプトになっています。
今までとはまた一味違った違った設定で、収録予定の曲「春ひさぎ」も独特の雰囲気だったので今から楽しみです。
suisさんの歌声が素敵!
suisさんの歌声がとにかく素敵なところもヨルシカの魅力の一つです。
しかも曲によって歌い分けがすごいです。
例えば少女のように透き通った感じで歌っている曲もあれば、大人びた女性の声や力強い感じなど様々な歌声を使い分けられています。
suisさんの歌い分けによってn-bunaさんのストーリーがすっと入ってくる、そんな感じがします。
曲のリリースがとにかく早い!
ヨルシカは2017年に結成、2019年にメジャーデビューをしましたが、驚くべきスピードで曲をリリースしています。
アルバムのリリースを見てみましょう。
2017年
6月 夏草が邪魔をする(ミニアルバム)
2018年
5月 負け犬にアンコールはいらない(ミニアルバム)
2019年
4月 だから僕は音楽を辞めた(フルアルバム)
8月 エルマ(フルアルバム)
2020年
7月 盗作(フルアルバム)
特に2019年のメジャーデビューからとんとん拍子でアルバムを発表しています。
n-bunaさんが作詞も作曲もしているので、n-bunaさんの才能のすごさを感じます。
インストゥルメンタルがおしゃれ
アルバムには数曲インストゥルメンタルが入っています。
インストゥルメンタルとはいわゆるボーカルの入っていない音楽だけの曲です。
これがアルバムのストーリー性や雰囲気をさらに高めています。
ピアノがベースの曲が多いですが、足音や水の流れる音などが入ったものもあり独特な魅力があります。
なかなかアルバムの中に何曲もインストゥルメンタルが入っているのは珍しいですよね。
曲
それでは曲をいくつかご紹介していきたいと思います。
正直ここでもいい曲が多すぎて選びきれないのですが…がんばってピックアップしてみました。
ただ君に晴れ
とってもさわやかな曲です。
青春って感じの曲でいいですよね。
「鳥居」「バス停」「乾いた雲」「錆びた標識」など、なんだか子どものころに見た情景が思い浮かぶような単語がちりばめられていて好きです。
だから僕は音楽を辞めた
この曲はアルバム「だから僕は音楽を辞めた」の最後に収録されている曲です。
エイミーはピアニストにあこがれていましたが、最終的に音楽を辞めてしまいます。
その心の葛藤が表されている曲です。
suisさんはラストサビに入る前の静かに歌うところでは、テイクを重ねるごとにどんどんエイミーの落ち込んでいる気持ちが憑依してきて、泣きながら歌っていたそうです。
藍二乗
「藍二乗」で「あいにじょう」と読みます。
実はこの「藍」は虚数単位の「i」にかかっています。
iを2乗すると-1になるので、「君がいない」ということを表すそうです。
n-bunaさんがインタビューでこの曲名について話されているのを見て、曲名の意味が深すぎて驚きました。
MVはエイミーがエルマに対して手紙を書いている様子になっています。
1番のサビに「春と見紛うように」という歌詞があるのですが、とてもおしゃれな言葉で個人的に好きです。
またラストのサビ前に「この詩はあと八十字」という歌詞の後は八十字ぴったりになっています。
リードギターがすごい聴いていて心地いいです。
踊ろうぜ
フルが公式で上がっていなかったので、アルバムの視聴動画からどうぞ。(2:28~)
この曲はエイミーが音楽を辞めて、音楽を選んだ自分を後悔するようになったときにエルマに対して「踊ろうぜ」という曲を書いているという設定です。
「踊ろうぜ」という歌詞が曲の中で4回出てくるのですが、suisさんは4回ともテンション感を替えて歌っているそうです。
イントロや間奏で入る連続のチョーキングがめっちゃかっこいいです。
(動画2:50あたりから)
あれはチョーキングなんですかね?それともスライドなんですかね?
どっちみち私はうまく弾けないです…
心に穴空いた
MVはエルマがエイミーのいたスウェーデンの街を旅している様子になっています。
「夜紛い」という曲で「君に一つでいい、ただ穴を開けたい」という歌詞があるのですが、「心に穴空いた」では「君の言葉で穴が開いた」という歌詞になっています。
「夜紛い」はエイミーがエルマに対しての曲で、それを受けてたエルマの曲が「心に穴が開いた」なので、エルマに想いが伝わり影響を与えたということだと思います。
これ以外にもこの2曲はつながっているところがあるので、気になる方は聴き比べてみてください。
まとめ
ヨルシカに関してはここでは書き足りないくらい素晴らしいのですが、なんとかまとめてみました。
なんなら1曲1記事は書けますね、そのくらい好きです。
今回記事を書いていて、改めてn-bunaとsuisさんのコンビは最強だと思いました。
これからもヨルシカから目が離せません。
直近では次のアルバム「盗作」がとても楽しみです。
もし少しでも気になってくださった方は、ぜひ他の曲もチェックしてみてくださいね。