山で使えるライターと使えないライター (ライター以外も紹介)

2020年9月6日

みなさん登山はされますか?

登山道具っていろいろありますが、山の上で火をおこすときにライターがあると便利ですよね。
でも実は山では使えないライターがあるんです。

これを知らないと山頂で悲しい思いをする可能性があります、というか私はしたことがあります。

今回はライターに限らず山頂で火が付けられるものと、付けられないものに分けてご紹介します。

そもそもなんで使えないライターがあるのか

そもそも使えるライターと使えないライターがあるのはなぜなのかをご存じでしょうか。
それは山の気圧が関係しています。

標高が高くなると気圧は低くなります。なので山の上の方では、地上よりも気圧が低いです。
そして一部のライターでは電圧を利用して火花放電を発生させ着火するのですが、気圧が低くなると放電する能力が下がり火がつかなくなってしまいます。

ですので、電圧を利用するタイプのライターは山では使えないのです。

使えるライター

フリント式ライター

100円ライターの中で、歯車のようなものがついていてそれをジョリジョリ回して火をつけるタイプのものを「フリント式ライター」と言います。
これは物理的に火打石をこすりつけて火をおこすので、気圧に関係なく火をおこすことができます。

山で使えるライターの中では一番簡単に手に入ると思います。

Zippo

Zippoも山で火をつけることができます。
ふたを開け閉めするとカチャカチャいうあれです。
フリント式ライターと同じように物理的に火打石を擦って火をおこすので、山で使うことができます。

手入れが必要だったり、オイル漏れや気化の問題もありますが、100円ライターと比べると風に強いです。
ただ無くした時の価格的なダメージが大きいので注意が必要です。

マッチ

ライターではないのですが、原始的なだけあってマッチは最強です。
標高など外的要因には関係なく火をつけることができます。
ただ湿気ると火が付きにくくなるので注意が必要です。
キャンプ用品店などにある防水用のマッチを買ったり、自分で蝋でコーティングしたりしてもいいかもしれません。

ファイヤースターター

これもライターではないのですが、火がつけられる用品としてご紹介しておきます。
ざっくり言うと火の付きやすい火打石みたいなものです。

マグネシウムの塊をガリガリ削って粉を出し、それに火花を飛ばすことで火を付けます。
多少の水分には負けず火をつけられるという強みがあります。

最近ではキャンプ用品としても人気があります。

使えないライター

電子式のライター

100円ライターの中で、ただ押すだけで火がつくタイプはほとんどこれになります。
これは先ほどご紹介した電圧を利用して火を付けます。
なので、標高が高くなると着火することができなくなってしまいます。

ガスコンロ・ガスバーナー

これに関してはライターではないのですが、一応載せておきます。
というのも私は昔山頂でカップラーメンを食べようと思ってガスコンロを友達に持ってきてもらいましたが、火がつかないで水を入れただけのカップ麺を寒い山頂で泣きながら食べるという失態を起こしたことがあるからです。

ガスコンロやガスバーナーの着火も基本的には静電気式なので着火ができません。
もし使う場合は別途使えるライターやマッチなどを持っていきましょう。

まとめ

いろんなタイプのライターについてご紹介させていただきました。
この他にもターボ式ライターなどがあるのですが、着火の方式によっても使えるかどうかが違い一概にカテゴライズできないので、今回は外させていただきました。

こだわりがなければ、山にはフリント式の100円ライターを持っていくことをおすすめします。

みなさんは使えないライターを持って行って、山頂で水を入れたカップラーメンを食べなくても済むように願っています…